古代の水道を再現した「かばた文化」を体験
滋賀県高島市の針江地区は、昔ながらの瓦屋根の家が立ち並び、古き良き日本を思わせます。琵琶湖から約1.5km、北西部に位置し、用水路や小川に魚が泳ぐ自然豊かな場所です。約300年前から「かばた」を中心とした独自の水文化を育んできました。かばたとはこの地域の豊富な地下水を利用した水道のことを差します。
その水源は滋賀県西部の比良山系にあります。針江の各家庭では、地下に10〜20メートルほどパイプを沈めて地下水を汲み上げます。この湧水を針江の人たちは「生水(しょうず)」と呼び、「元池」と呼ばれる水槽に流して、飲んだり、料理したりするのに使っています。一口飲めば、水道水との違いがわかります。
元池から溢れた水は、野菜を洗ったり、冷やしたりするのに使います。この水は年間を通して13度前後で、野菜やビールを冷やすのに最適です。坪池から流れ出た水は、"幡池 "と呼ばれる3つ目の池に流れ込みます。水は運河を通り、針江大川に至り、やがて琵琶湖に流れ込みます。汚れた食器や鍋を、魚(主に鯉)に食べさせることできれいにします。だから、鯉の体も大きく、25キログラムを超えるものもいるそうです。幡池には水路や小川が流れているので、鯉はどこへでも自由に泳いで行けます。
現在、170世帯のうち、かばたを常用しているのは約60世帯。この地域のほとんどの家庭には近代的なキッチンが備わっているからです。
その水源は滋賀県西部の比良山系にあります。針江の各家庭では、地下に10〜20メートルほどパイプを沈めて地下水を汲み上げます。この湧水を針江の人たちは「生水(しょうず)」と呼び、「元池」と呼ばれる水槽に流して、飲んだり、料理したりするのに使っています。一口飲めば、水道水との違いがわかります。
元池から溢れた水は、野菜を洗ったり、冷やしたりするのに使います。この水は年間を通して13度前後で、野菜やビールを冷やすのに最適です。坪池から流れ出た水は、"幡池 "と呼ばれる3つ目の池に流れ込みます。水は運河を通り、針江大川に至り、やがて琵琶湖に流れ込みます。汚れた食器や鍋を、魚(主に鯉)に食べさせることできれいにします。だから、鯉の体も大きく、25キログラムを超えるものもいるそうです。幡池には水路や小川が流れているので、鯉はどこへでも自由に泳いで行けます。
現在、170世帯のうち、かばたを常用しているのは約60世帯。この地域のほとんどの家庭には近代的なキッチンが備わっているからです。